アルプスを背に。
中信地方は、長野県による10の行政区分のうち『松本地域と北アルプス地域と木曽地域』を総称した地方区分です。
明治期の東筑摩郡・南安曇郡・木曽郡・北安曇郡にあたります。
構成する市町村:松本市・塩尻市・安曇野市・筑北村・麻績村・生坂村・山形村・朝日村
松本平には発展した街が広がり、西に行けば穂高が文明を阻む。南北百五十キロ、中信の中心、総元締め。県庁所在地、サッカーチーム、何かと長野を敵視する地域です。
松本平には発展した街が広がり、西に行けば穂高が文明を阻む。南北百五十キロ、中信の中心、総元締め。県庁所在地、サッカーチーム、何かと長野を敵視する地域です。
山岳 詳しくは北アルプス?を参照。
- 穂高連峰
- 奥穂高岳(3190m)
- 北穂高岳(3106m)
- 西穂高岳(2909m)
- 槍ヶ岳(3180m)
- 明神岳(2931m)
- 焼岳(2455m)
- 常念山脈
- 燕岳(2762m)
- 常念岳(2857m)
- 大王わさび農場(安曇野市) 一般に開放されている日本一のわさび農園。その歴史は大正時代からで、もともと砂利だらけだった扇状地を20年かけてわさび農園に仕立て上げて成立した。やはり西洋わさびより本わさびに限る。なお、安曇野市は大王わさび農場にいかずとも国道沿線にも普通にわさび農地を見ることができる。
- Mt.乗鞍スキー場(松本市) 広く初心者向きのゲレンデが有り……というのはさておいて、特筆すべきは、ゲレンデの端にヘキサが立っていること。そう、スキー場内に県道、『長野県道84号乗鞍岳線』が通っているのである。道路オタクは免許だけではなくスキースキルも必要とされる。
道路
- 長野県道84号乗鞍岳線(松本市) 冬期通行止め。冬場は県道がMt乗鞍スキー場のゲレンデとなるゲレンデ県道であるほか、森林限界を超えた2702mが最高点で、北アルプスの稜線を舗装路で駆け抜けることができるなど、体験に富む。なお、2003年よりマイカー規制がなされ、バス、タクシー、自転車でしか通行できないため注意。
- 安房峠(松本市・高山市) 標高1,790 m、北アルプスの鞍部に設けられた数少ない一般車両通行可能な飛信連絡道路の一つ。焼岳の地熱に耐えつ新道の冬の希望や安房トンネル
公共施設
商業施設
博物館・美術館
温泉
宿泊
商業施設
- イオンモール松本?(松本市) 2017年開業、長野県下最大のショッピングモールにして、佐久平に続く二番目のイオンモールである。2015年に閉店したショッピングセンター『カタクラモール』跡地、及び片倉工業松本工場敷地を開発して完成した。現代的な外観、広々とした通路、単純な動線、非常に優れている。なお、片倉工業松本工場に存在した昭和初期の建築『片倉工業旧事務所棟』をモールのシンボルとして屋内に移設し、レストラン『BISTRO HIKARIYA』として活用している。
- 松本パルコ?(松本市) イオンモールができるまで中信の若者ファッションの最前線だった。松本の中高生男子が知っているブランド名などパルコにテナントが入っているポールスミスくらいである。心霊スポットとしても持て囃されているがいうほど幽霊が出る雰囲気の場所ではない。
- アルピコプラザ?(松本市) 高速バスで松本に来るとここで降ろされる。アリオの全面撤退で活気の消えた商業施設である。みどころは南側外壁に張り付く斜め縞の非常階段のインパクト。
博物館・美術館
- 松本市美術館?(松本市、松本市街) 草間彌生
温泉
宿泊
構成する市町村:大町市・池田町・松川村・白馬村・小谷村
自然、自然、自然!自然があります。とびきりの。その範囲は概ね後立山連峰の山麓に一致します。人よりカモシカが多く、水道水より雪が多い。
自然、自然、自然!自然があります。とびきりの。その範囲は概ね後立山連峰の山麓に一致します。人よりカモシカが多く、水道水より雪が多い。
- 八方池(白馬村)
- 姫川(白馬村、小谷村)1999年以降の一級河川の水質ランキングにおいて4度日本一を獲得した清流。源流の湿原は標高740mほどながら亜高山帯から高山帯に見られる湿原の植生を有する。
- 青木湖(大町市) 仁科三湖の一つ。透明度が高く穏やかな湖。犬神家の一族の例のポスターはここで撮られた。
- 中綱湖(大町市) 仁科三湖で最も小さく、ヘラブナ釣りなどが盛ん。ニホンウナギの生息が確認されている。
- 木崎湖(大町市) 仁科三湖の一つ。バス釣り・ヨット・水泳・キャンプなど夏季のスポーツが盛ん。木崎マスとよばれる、ヤマメとアマゴあるいはビワマスの自然交配で生まれた固有種が生息している。美味しい。アニメ『おねがい☆ティーチャー』の聖地で、早くから聖地巡礼による町おこしを行った地域であることが知られる。
- 後立山連峰 うしろたてやま。
- 針ノ木岳(2,820m)
- 鹿島槍ヶ岳(2,889m)
- 五竜岳(2,814m)
- 唐松岳(2,695m)
- 不帰ノ嶮
- 白馬鑓ヶ岳(2931m)
- 杓子岳(2,812m)
- 白馬岳(2,932m)
- 小蓮華山(2,766m)
- 乗鞍岳(2,469m)
歴史
文化
- 塩の道(小谷村) 江戸時代の脇往還『千国街道』を再整備して遊歩道にしたもの。白馬村以南では往時の街道が舗装路とされている中、小谷村はまだ山間の徒歩道が残っている。道中には千国の関所、街道の宿である牛方宿が保存されている他、築100年超えの民家や石仏が多く立ち並ぶ。毎年ゴールデンウィークの時期にはこの道を歩く『塩の道祭り』が開催される。
文化
- 仁科神明宮(大町市) 創立年不明。紀元前後と考えられる。本殿は神明造唯一の国宝であり、周辺が伊勢神宮の社領であった『御厨』として信濃国ではじめて成立してからこんにちまで、20年に一度の式年造替が絶えず行われ続けている。根幹の建築は江戸時代初期とされるが、室町時代の様式がそのまま受け継がれている。祭神は天照大神。
- 青鬼集落(白馬村) 重要伝統的建造物群保存地区に指定された江戸時代末期から明治時代前期の建築群と、棚田百選に選ばれた美しい棚田がある人里離れた集落。
- 青鬼神社 祭神は善鬼大明神。創建は806年。その昔、山を挟んだ隣村の鬼無里村に悪事を働く鬼が現れたため、住民は鬼を捉えて青鬼集落近くの岩戸山の洞穴に鬼を閉じ込めた。しばらくして鬼は穴を抜け出しでてきたが、会心したか村のために尽力するようになったという。この鬼を祀って『お善鬼様』として祀ったのが当社である。このことから周辺集落を『青鬼集落』と呼ぶようになったという。神仏習合時代に当社は「善鬼堂」とよばれた。なお、その一件で鬼が居なくなったことから隣村を『鬼無里村』と呼んだとされるが、鬼無里村にはそうした伝説は存在しない。また、鬼が幽閉されたのは『戸隠村』の岩戸であるともされる。事実としての『鬼』とされる者の存在と、戸隠街道沿いであることから複数の寓話が複合されたものであると考えられる。
スキー場
-牧寄スキー場(白馬村、廃スキー場) アクセスと規模で対岸の岩岳スキー場に負けて1969年にリフトが運休、廃業。古いスキー場ながら未だにリフト乗り場、やワイヤー、鉄塔が残る。アクセスはオワっており、マウンテンバイクか歩きくらいしかつかえない。
- 栂池高原スキー場(小谷村、HAKUBA VALLEY?) 初心者ゲレンデは横に広く非常に滑りやすい。ビギナーリフト券という初心者ゲレンデ用のリフト券がやすいのでおすすめ。また、10mキッカーを有するパークや、上級者向けの非圧雪ゲレンデがある他、DBDエリアという公認バックカントリーエリアが存在するので上級者にも楽しい。春先にはロープウェイが運行し、標高2700mからの山スキーも楽しめる。
- 八方尾根スキー場(白馬村、HAKUBA VALLEY?)
- エイブル五竜スキー場(白馬村、HAKUBA VALLEY?)
-牧寄スキー場(白馬村、廃スキー場) アクセスと規模で対岸の岩岳スキー場に負けて1969年にリフトが運休、廃業。古いスキー場ながら未だにリフト乗り場、やワイヤー、鉄塔が残る。アクセスはオワっており、マウンテンバイクか歩きくらいしかつかえない。
道路
- 国道148号と旧道群(小谷村) 小谷村は脆弱な地質と急峻な地形、姫川の急流によって地すべりが多発する地帯である。故に旧道の多さも一筋縄ではない。姫川沿いに道を通そうと画策した明治の馬車道の遺構がわずかに残っていたり、日本三大崩れである『稗田山崩れ』で水と土砂に数十メートルが埋まり、その際引っかき傷のように無理やり作った山肌の旧道を見ることができたり、旧国道と新国道の橋梁が立体交差したり、1995年の水害でロックシェッドの地盤が川に掬われて陥没、結果道路が45度傾いていたり、とにかく災害VS土木の戦いの歴史が残る道。現在も一年中国土交通省が護岸工事を続けている。
- 長野県道114号(小谷村) 旧千国街道に車道を通そうとして失敗した跡。雨飾山の麓、鎌池の奥は道の造成さえされたことがなく、廃道どころか完全な『無道』である。北端は短く、既に廃村となった戸土など3か村沿いに新潟県道225号の延長線として存在する。ちなみに、この三ヶ村は長野県で唯一海が見える集落であり、新潟からしかアクセスができない村である。
- 大糸線? 小谷村は日本でも珍しい村内にJR東日本と西日本の駅どちらも持つ駅である。まあ無くなりそうなんですけど……
- 善光寺白馬電気鉄道 未成線。戦前に計画され、戦火によって建設が中断、白馬まで到達することはなかった。長野市側では短距離の営業があったため遺構が残るが、白馬側はまず着工もしていなかったので遺構はない。
公共施設
商業施設
博物館・美術館
宿泊
- サンテインおたり?(小谷村) 村営の温泉福祉施設。サウナ付きの温泉に宿泊施設もある。小谷村唯一のコンビニが近くにあるのでありがたい。
商業施設
博物館・美術館
- 大町山岳博物館?(大町市) 北アルプスの自然と文化についての博物館。ニホンカモシカと雷鳥の保護、生体展示がなされているほか、動物の剥製、北アルプスの形成についての解説、登山の歴史など非常に詳しく、面白い。
- 山田旅館(小谷村) 村の奥の奥に存在する温泉旅館。開湯は戦国時代、武田信玄軍によるものとされ、建築が重要文化財として指定されている。南小谷駅から1時間に1度バスが走っているので便利。冬期は営業していないので注意。
- 八方温泉(白馬村) 白馬市街から一番アクセスのいい温泉。蛇紋岩が大規模に表出しているエリアに源泉があり、その水質はカンラン岩が水と反応してできる(つまり、蛇紋岩が組成される時の)水質に酷似している。源泉に存在する細菌は他の温泉に比べ少なく、かつこの細菌は強アルカリ性下で生きることができるという、原初の生物に近い特徴を示している。これは生命の起源として有力視される『蛇紋岩熱水説』を補強する形となっており、学術的にも注目される温泉である。
宿泊
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