「「わが日の本は島国よ」」
港町・横浜を中心に据えた横浜市は、人口375万を抱え面積も広く、もはや都市を越えたひとつの「地域」と言えます。出身地を神奈川ではなく「横浜」と言ってしまうのも、カッコつけではなく広い市域故の一体感から来るものでしょう。
都市的観光地が凝縮され、地理好きじゃなくても一日楽しめる街なのは間違いなさそうです。
- 超・定番スポット
- ランドマークタワー?:あべのハルカスの次に高い横浜のシンボル!
- 横浜赤レンガ倉庫?:新港地区のシンボル。明治〜大正期に作られた倉庫で、現在はギャラリーや店舗からなる複合施設に生まれ変わっています
- 横浜中華街?:日本最大の中華街。1859年の横浜開港からこの地に中国の人々が集住したことから現在の姿に。横浜新田の海岸線に沿って作られたため、周辺と街路が45度ずれているのが地図上で特徴的です。
- コスモクロック21?:時計付きの観覧車は横浜の景観にアクセントを添えています。1989年の開国博で設置され、その後現在後に移築。遊園地「よこはまコスモワールド」のアトラクションのひとつになっています。
- 大さん橋?:国際フェリーターミナルがある横浜の玄関口。たまに豪華客船が停泊しています。ターミナルの上は自由に入れるウッドデッキになっており、みなとみらい地区の景色が一望できるスポットです。
- 横浜三塔?:横浜中心部に塔を持つ3つの建造物の総称。神奈川県庁舎が「キング」、横浜税関が「クイーン」、市開港記念館が「ジャック」とそれぞれ呼ばれており、現在のような高層建築物がなかった時代は街のシンボルとして海からよく見えたとされます。「象の鼻パーク」などの整備時にもこの3塔の景観が重視されており、今日でも市内のシンボルとして広く親しまれています。
定番スポット……関内・山下周辺
- 馬車道?:横浜開港時、開港地の中と外を繋ぐ橋「吉田橋」から「関内」側へ伸びるのがこの通り。関内地区の南北のメインストリートになっていて、近代建築も多数残っています。
- 象の鼻パーク?:横浜開港時に作られた「象の鼻」の形をした波止場を中心にした公園。横浜の発展に伴い波止場は形を変えられましたが、2009年に開港時の形に復元して公園が整備されました。
- 山下公園?:関東大震災の瓦礫を埋め立てて作られた海沿いの都市公園。
- 氷川丸?:山下公園に係留されている、戦前より唯一現存する日本の貨客船です。国に重要文化財として指定されているものです。
- 元町?:横浜都心の著名なショッピングストリートの一つ。明治期に山下町と山手の居留地に挟まれたこの地に商店街が形成されたのが元となり、1970年代には「ハマトラ」ファッション発祥の地にもなった。
- 港の見える丘公園?:1962年に開園した都市公園。往時と比べると木々が生い茂ってしまってあまり港が見えなくなっているのはご愛嬌。
定番スポット……みなとみらい21・新港周辺
- YOKOHAMA AIR CABIN?:2021年に誕生した横浜の新名物。桜木町駅と運河パークを結ぶ、常設型としては日本初の都市型ロープウェイです。運賃はなかなかかかりますが、汽車道の上を走る空中散歩は気持ちがいいです!
- 北仲ノット?:関内とみなとみらいの中間、北仲地区の再開発にあわせてできた超高層ビル。低層部は商業施設、高層部はマンションとホテル(ザ・タワー横浜北仲)になっています。このビルの46階がホテルロビーとして開放されているのですが、こちら横浜近辺が一望できる展望が無料で楽しめる激ヤバスポットです。案内板がほとんど設置されてないので人もあまり多くなく、正直すごく穴場。
- 安藤百福発明記念館_横浜?:「カップヌードルミュージアム」の愛称で知られています。見てよし、作ってよし、食べてよしの体験型博物館です。
- 帆船日本丸?:国指定重要文化財の帆船「日本丸」は、帆装艤装設計から製作まで一貫して国内で行われた最初の帆船で、その美しい姿は「太平洋の白鳥」とも呼ばれています。日本丸メモリアルパークに保存されています。
定番スポット……その他横浜市内
- ズーラシア?:旭区の広大な丘陵地に設けられた国内最大級の園地を誇る動物園。国内では数少ない「オカピ」がいる動物園として著名です。
- 横浜・八景島シーパラダイス?:金沢区は八景島にある、遊園地・水族館・SC・ホテルなどからなる複合レジャー施設。もともとは1988年、当時イケイケだった西武グループを中心に開発されたリゾートで、現在も活況を博しています。
- 三渓園?:実業家の原三溪が1906年に開演した広大な日本庭園で、京都や鎌倉から集められた、いくつかの重要文化財を含む十数棟の建築物が配置されています。
「ずらし」スポット
- 崎陽軒?:神奈川県民のソウルフード?「シウマイ」や弁当の持ち帰り店は首都圏に広く展開されていますが、横浜市内には崎陽軒レストランもあり、喫食を楽しむことができます。第三京浜港北IC近くある本社工場では、新型コロナウイルスの流行前には工場見学も実施されていました。
- そごう横浜店?:「横浜が生んだ、世界最大級の百貨店」をキャッチフレーズに、当時クソデカ百貨店を全国に次々出していたそごうによる渾身の傑作。横浜駅東口にデンとそびえる巨体は横浜駅前の立派なシンボル、そごう・西武の全店舗の中で西武池袋本店に次ぐ堂々2位の売上を誇ります。
- 港北ニュータウン?:都筑区の大部分を占めるニュータウン。東京へ向かう田園都市線が通る「多摩田園都市」も近くにありますが、横浜市が主体で開発し、基幹交通も市営地下鉄である港北ニュータウンはむしろ横浜市内在勤者を念頭に置いた職住近接のまちづくりが志向されています。タウンセンターが「センター北」と「センター南」の2つに分かれ双方に大型商業施設が多数集積している点や、ニュータウン内に農業専用地域があるなどの特徴も。
- 若葉台団地?:最寄駅が遠すぎて最寄駅という概念が存在しない丘陵地、その中に突然訪れる巨大団地。駅から遠くでも普通に人が住む横浜らしさが凝縮された神奈川県住宅供給公社の団地で、駅前でもないのに団地センターにイトーヨーカドーがある珍しさもあります。
- たまプラーザ?:昭和期に「金妻」ドラマで有名になった住宅街。都市・地理界隈的には、袋小路の先がロータリー状になっている「クルドサック」の街路が沢山あることで有名です。
- 洪福寺松原商店街?:相鉄線の天王町駅ほど近くにある旧東海道沿いに栄えた商店街。「ハマのアメ横」との二つ名もあるらしい下町風情に溢れた商店が軒を連ねています。
- 横浜橋商店街?:キャッチコピーは「いきな下町」。横浜市街地の端っこみたいな場所にある全蓋アーケード商店街で、食料品店が多くの木を連ねています。アジアの食材を専門に扱うお店も多いです。桂歌丸ゆかりの地としても有名、商店街の南側には演芸場も所在しています。
- サンテオレ 日本大通り駅店?:かつて明治乳業が展開し、一時は100店舗以上を展開していたファストフードチェーン「サンテオレ」の今や日本に2店舗しかない(2022年1月現在)生き残りのひとつです。MM線の日本大通り駅の中にあるこの店舗は、同社が明治グループから離脱して1年後の2007年、新生・サンテオレの1号店としてカフェっぽいコンセプトで開店したようです。
- 深谷通信所跡地?:もともとは日本軍の施設として設置され、戦後は米軍が接収し2014年までアメリカ側が保有していた敷地。電波干渉を防ぐためにきれいな正円形をしており、航空写真から見ると住宅街の中に丸く切り取られた緑地があるようでなかなか異質な光景をしています。
- 横浜マリンタワー(横浜市中区)2022年4月以降に改装工事が終了し再オープン予定。ランドマークタワーに埋もれがちであるが、ランドマークタワーからランドマークタワーを見ることはできない(重要)ため、こちらからはランドマークタワー入りの夜景を一望できる。