現在運用される全車両が2両連接の電車であり、各形式を相互に併結することが可能である。
現有車両の一覧
- 300形:改造または台枠流用によって導入された連接車。
- 305-355編成:1960年導入(台枠流用車)。現存最後の300形であり、バス窓、木床などレトロな内装であるが、一方で以下のように近代化されている。
- カルダン駆動化改造
- 冷房装置取り付け
- 電気指令式ブレーキ化
- 自動放送対応
- 1000形:1979年からの新造車。江ノ電最大グループ。150x編成を除いて吊り掛け駆動であるが、車内LCDは
ちゃっかり設置されている。
- 1001-1051編成、1002-1052編成:ブルーリボン賞受賞。1979年製で、江ノ電48年ぶりの新造車。
- 1101-1151編成:新造時は冷房準備車で、江ノ電初の冷房車。車内に残る扇風機はその名残。
2022年2月現在は観音電車として車内装飾がなされている。「観音電車」装飾は2022年3月1日で終了し、同年8月8日から9月末まではシーブリーズ仕様になっている。
- 1201-1251編成:新製冷房車。1000形で唯一、行先表示器は方向幕のままとなっている。外観上の特徴は角型ライトケースと前述の方向幕。
- 1501-1551編成、1502-1552編成:江ノ電初のカルダン駆動車。ドア内部に模様入れの加工がされている。
- 2000形:1991年登場。1000形に比べ窓が大型化されている。近年のリニューアル工事により車内にLCDやフリースペースが設置されているが、一方で窓下にあった前面行先表示器がLED化のうえ窓上に移設された。幅1200mmの片開き扉はゆっくり閉まる。
- 10形:1997年登場。レトロな内外装で、座席袖の仕切りや肘掛け等に木材が使われている一方、客用扉は両開きになった。なぜか乗務員扉は斜めに取り付けられている。
- 20形:2002年登場。10形の色違いに見えるが、内装は普通である。ただしあらゆる窓が異常なほど四角く作られている。10形で斜めだった乗務員扉はまっすぐ取り付けられている。
- 新500形:2006年登場。初のVVVF車。車内にLCDが取り付けられたが、左画面はDVDのループであり、JRや大手私鉄の列車のようにニュースや天気などの情報を流すことはできない(他形式のLCDも同様。)。
著名なかつての車両
- 100形:1980年まで運用された単行車。「タンコロ」として有名。108号車は極楽寺検車区に動態保存されており、イベント時に見学できる。一方107号車は鎌倉市由比ヶ浜の鎌倉海浜公園に静態保存されており、いつでも見学できる。
- 600形:東急から譲り受け、1990年まで運用された。651号車は藤沢市の和菓子店(後述)に、601号車は東急世田谷線宮の坂駅に保存されている。